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二級ジーゼル自動車整備士2008年07月【No.35】

JIS 8スタッド・ ISO 10スタッド

問題

 車両総重量8トン以上の自動車に使用されるホイール・ボルト及びホイール・ナットに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。


(1) ディスク・ホイールを車両に取り付ける際には、ホイール・ボルトのねじ部、ホイール・ナットのねじ部等を清掃し、さび、ゴミ、泥、追加塗装等の異物を取り除く。

(2) ディスク・ホイールを車両に取り付ける際には、JIS方式及びISO方式ともに、ホイール・ボルト及びホイール・ナットのねじ部並びにホイール・ナットの当たり面に、規定の油類を薄く塗布する。

(3) ダブル・タイヤの締め付け方法として、インナー・ナットとアウター・ナットとでそれぞれ締め付けている方式は、JIS方式である。

(4) ダブル・タイヤの締め付け方法として、1本のホイール・ボルトに対し、一つのホイール・ナットで締め付けている方式は、ISO方式である。


解説
 出題のタイミングとしては、近年話題になっている内容ですので、旬な問題ともいえるでしょう。

この問題のように時流に即した問題が出題されるため、

登録試験に比べて検定試験が難しいと言われる所以だと思います。

平成19年4月1日より、自動車点検基準が改正され、大型車(トラック・車両総重量8トン以上)のホイール・ナットを締付ける際には、トルク・レンチなどを用いて規定のトルクで締付けることが明記されました。

締付け時の留意点に関する問題です。

ホイール・ボルト、ホイール・ナットのねじ部の潤滑について

JIS方式(球座面)

ホイール・ボルトとホイール・ナットのねじ部、球面部(球座面)にエンジン・オイルなどの潤滑剤を薄く塗布します。

錆びや汚れを落とし、ねじ部にエンジンオイルを薄く塗布してナットを手で回した時、スムーズに回転しない場合は、ねじ部に異常があります。

例(JIS 8スタッド)

ホイールを球座面で締め付けます。

このとき、ホイール・ナット球座面によりホイール・ボルトのセンタリングが行われます。

また、ダブル・タイヤは、それぞれ、インナーナット、アウターナットで別々に締め付けます。

ISO方式(平座面)

ホイール・ボルトとホイール・ナットのねじ部ナットの座金(ワッシャー)とナットの隙間にエンジン・オイルなどの潤滑剤を薄く塗布します。

 しかし、
ディスク・ホイールと座金(ワッシャ)との当たり面には、エンジン・オイルなどの潤滑剤は塗布してはならない

ISO方式(平座面)のナットの座金(ワッシャー)が、スムーズに回転するか点検します。

例(ISO 10スタッド)

ホイールを平座面で締め付けます。

ダブルタイヤも一つのナットで共締めします。

また、ホイールのセンタリングをハブのインローで行います。

潤滑剤の注意事項

二硫化モリブデン入りのオイルやグリースは、絶対に使用してはならない。

過大な締め付けとなり、ホイール・ボルト折損などの原因になります。

(2)は「ディスク・ホイールを車両に取り付ける際には、JIS方式及びISO方式ともに、ホイール・ボルト及びホイール・ナットのねじ部並びにホイール・ナットの当たり面に、規定の油類を薄く塗布する。」と記述されています。

ISO方式(平座面)では、

ホイール・ボルトとホイール・ナットのねじ部ナットの座金(ワッシャー)とナットの隙間

エンジン・オイルなどの潤滑剤を薄く塗布します。


したがって(2)が不適切であり、他の三つは題意の通りですので適切です。


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